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ブログ 2017/04/28 15:30

高齢者のがん治療はどうあるべきか

国立がん研究センターの4月27日付プレスリリースによると、高齢者に対する抗がん剤の

有効性について、今後大規模な調査に着手するとのことです。

その背景には、次のような問題点が指摘されています。    

・高齢のがん患者が増加し、治療の有効性とはかけ離れて、抗がん剤治療が施されている。

・各医学会が作成する診療指針では高齢患者に関する情報が乏しい。

・高齢者を対象とした緩和治療に関する研究が進んでいない。

ここで、気になる点は、医療費の抑制という面でのみ、高齢者のがん治療の有無を議論しては

ならないということです。

その反面、最優先すべきは、患者に治療に対して前向きな気持ちがあるかどうか、そして、

その人が持っている平均余命を考慮することだそうです。

高齢の場合、たとえ本人が抗がん剤治療を受ける意思があっても、その家族や病院は治療に

消極的になりがちだという点も見逃せません。ところが、本人がその気であっても、がん治療の

ために入院したことで、「認知症」を発症するケースもあるとか。当然ながら、副作用、体力の

低下や体重減少、精神的な疎外感なども起こりうるネガティブ・ファクターとして無視できません。

いずれにせよ、現在、負担を受けやすい高齢者に対する治療法の明確な判断基準はなく、

主治医の裁量に任されているのが事実。それゆえ、今後の「大規模調査」によって、適切な治療

の在り方を探る基礎データが確立されることを期待しましょう。

高齢患者の状態は個人によって様々。価値観も多様。年齢で一括りにするのではなく、何よりも患

者のQOLを最優先に考えてほしいものです。

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