港区立高輪いきいきプラザ
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活動報告 2018/04/04 12:40

句を詠めば世代間交流は楽しい

今や老若男女を問わず人気の俳句。

一説によると、日本の俳句人口は一千万人を超えるとか。

まさに、「国民的文芸」として定着しているということでしょうか。

中でも俳句が大変盛んな松山市は、別名「俳都」と呼ばれ、多くの俳句ファンが訪れて、 

 俳句の交流も多く、市内に置かれた「俳句ポスト」は90カ所以上だそうです。

そんな町で毎年開催される高校生を対象にした俳句コンクール「俳句甲子園」に参加経験のある

有望な若手俳人のお三方にお越しいただき、当館にて3月28日に、港区在住の俳句愛好家との

 「交流」を目的とした俳句会を開催いたしました。


実は、現役大学生による俳句会との交流は今度で二回目。

今回は、慶応義塾大学俳句会のメンバー(田村明日香さん、小山玄黙さん、小村弥紗季さん)です。

聞けば、お三方とも中学生時代に俳句に熱心な国語教師の影響で始められたそうです。

「俳句を始めて、人とのつながりもできました」と語り、快活に笑います。


さて、本題の俳句会ですが、参加者12名(男性2名、女性10名)に各人2句事前にご用意

いただいた  点は前回と同じですが、今回はそれに加えて、参加者と俳句会の方々の全30句

のうち、一番好きな句を一句選んでいただき、点数をつけさせていただきました。

そこで点数の入った句は次の通りです。

「道聞きて道連れとなり花の径」

「イレーヌの睫毛の角度春愁」

「三月の下校チャイムに余韻あり」

「海図追ふ遠き航跡春の月」

「あたたかや原っぱのかをりの甘さ」

「今日よりは雛とおなじ生活(たつき)かな」

「遠足の一列くづれつつ駅へ」

「さくらどき闇に濁点つけてゆく」

「桜蕊降るさざめく赤や雨上がり」

「春雨に蝦蟇(かえる)が路地で通せんぼ」

「延命拒否す桜また咲き初めむ」

「富士見えてよりの駅弁春ショール」

「青雲(あおくも)と十まで数ふ半仙戯」(以上13句)

ともあれ、句会での大学生お三方の的を得た素晴らしい講評には今回も脱帽しました。

「気持ちの良さが実によく出ています」「立体感の見える句ですね」「『桜蕊降る』で

赤のイメージが湧くから、中七の『赤』は省いてもいいかもしれませんね」等々。

そのたびに、参加者が大きく頷いているのが印象的でした。

実は、今回ご参加いただいた俳句会の皆さん、全員理系の学生さんです。

でも、文系理系の垣根を取り払い、従来の俳句同好会という枠を超えて、自由自在に

若い感性を伝えていただきました。

きっと参加者の皆さんも新たに若い感性に触れる喜びが加わったことで、俳句の奥行きの

深さや味わいが増したのではないでしょうか。

慶応大学俳句会の皆さん、本当にありがとうございました。

そして、参加者の皆さん、お疲れ様でした。

 

慶応大学俳句会の皆さんの句

「イレーネの睫毛の角度春愁」

「よみさしの本堆く花曇」

「遠足の一列くづれつつ駅へ」

「富士見えてよりの駅弁春ショール」

「あたたかや原っぱのかをりの甘さ」

「肉体を忘れてしまふ朝寝かな」

 

参加者の皆さんの句
 

「道聞きて道連れとなり花の径」

「三月の下校チャイムに余韻あり」

「海図追ふ遠き航跡春の月」

「今日よりは雛とおなじ生活(たつき)かな」

「さくらどき闇に濁点つけてゆく」

「桜蕊降るさざめく赤や雨上がり」

「春雨に蝦蟇(かえる)が路地で通せんぼ」

「延命拒否す桜また咲き初めむ」

「青雲(あおくも)と十まで数ふ半仙戯」

「さい銭箱花びらともに願ひごと」

「支え木のなき川端の梅一樹」

「ひらりらり雨にネオンのさくら騒」

「ふっくらと梅咲きそめて空あおく」

「冬終る久方ぶりの友が来て」

「桜餅幟りはためく店の角」

「風にのりひらひらと舞う桜かな」

「主なき屋敷覆ふや庭桜」

「雪どけや風渡る尾瀬の躍動」

「人生の道の流れに桜かな」

「満別れ春の街並乙女姿」

「大人ぶる小学生の木の芽和」

「鍋底は近江のいさご蜆貝」

「七十路で挑む春峯のヒマラヤ」

「卆業の街にキラキラ光舞う」

 

 

 

 

 

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